リサとガスパールの ひみつ基地
那須テディベアミュージアム遠征記録

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 20082月、シャチョーとかセンムとかでなければ誰も休めなさそーな平日昼間に行って来たよ(こういう時自由業っていいなと思うわけ) 新幹線を使うと関東中心駅から約1時間半で那須塩原に着いてしまう。長旅を覚悟しているとあっという間だ。だが、ここより先がちょっと問題だった。観光協会が無料でやってるシャトルバス=「りんどう号」であるというインフォメーションが足りず、駅に着いた時ちょっと戸惑う。まあ手当たり次第に訊けばいいんだけどさ。これは旅行代理店の手落ちであろうな。さて、今回の湯本の宿まで約40分までなのは道が綺麗で平らだからまあ良いとして・・・・・・そこからテディベアミュージアムまでがタクシーくらいしか便がなく、何と3000円以上もかかっちゃったー ! これがほんとのCATASTROPHE ! である。因みに、「那須塩原」のひとつ先、最寄り駅の「黒磯」駅からタクシーでも4000円くらいだそうだ。マイカーでないヒトはそういう地理的条件を覚悟しないと苦しいかもよ。循環観光バス「キュービー号」の停車駅近く、更にリサたんガスたんだけが目当てなら多少宿泊費がかさんでもミュージアム近辺の宿を取ることをお勧めする。とはいえ冬場は本数少ないそうだけど。また、大きい宿よりもペンションとかの方がオーナーのご厚意(平たく言うとペンションの車で送迎)を期待できるのかも知れない。各自研究してくれ。

 そうやって到着したミュージアムは、それはそれは素晴らしいものだったよ。外観からして左右ほぼ対称の煉瓦館で、 前庭から熊の銅像が あちこちに。そして期間中はリサガスと ペネロペの キャラクター板が刺してある。

 入口にはクリスマスリースが二つばかりあった。中央にリサとガスパール、ペネロペの がそれぞれ左右一個ずつ。そしていよいよ扉の中には特大のリサが右大臣 、特大のガスが左大臣 、ノルマンディーの海辺で履いてた赤と緑の(布製)長靴つきだ。受付デスクにはもう「ローラーブレード」モチーフの二人が本物のローラーブレードと共に展示してあった。あれれ、これどこかで見たことあるような・・・・・・デジャヴュ。 全館にオルゴールが流れている。

 一階は常設展のテディオンリーだけど、ところどころにリサとガスが隠れてるよ。どこにいるか探してみよう・・・・・・などとは言わずに早々に種明かし。まずぬいぐるみ工房主の熊のお爺さんの左手にあるぬいぐるみ製作過程展示。リサは多分型紙作りのために鉛筆を持ってるし 、ガスは出来上がった熊の毛並みを整えるために金属のブラシを持っている。

 そして100人のテディベアアーティストのウィンドウには、例の限定モヘアぬいぐるみ が箱と一緒に紛れ込んでたし、こちらオリジナルの毛糸球にリサとガスの顔が

 さあ、そろそろ二階に上がるよ。クリスマスリースが階段の手摺途中にもある。ガス、リサ、それぞれ例の毛糸球と一緒にくっついている。上り詰めたところには巨大ペネロペのポケットにくたくたリサSとガスS。タイトル表示の下は「出会い」モチーフの背景にリサSとガスS生マフラー交換場面 。いよいよジオラマの始まりだ。

 作者夫妻紹介のパネル写真なんかはいつものリサガス展と同じようなもの。意外だったのが原画展示だ。わたくしの大好きな『リサの妹』でのパフェ溶けとけぷん ! な場面、2006年梅田以来一年ちょっとぶりの再会だ。ほかにも十数点。ただし原画に関しては撮影模写禁止なので気をつけよう。右上から順に上下書いておくと・・・・・・1列上『ガスパールヴェニスにて』家族で到着しましたの図、下『リサの妹』怪獣の着ぐるみ、2列上『リサの妹』パフェぷん ! 下『リサの妹』リラちゃんベッド覗き込みリサ、3列上『列車に乗る』リサが凄い荷物を持ってパパたちのところへ来る赤絨毯の場面、下『列車に乗る』ビー玉を追いかけてたら列車のつなぎ目まで来ちゃった&ノブに手が届かない ! 4列上『デザートブック』青背景の二人、「リサのとびっきりクレープ」リサがひっくり返しガスが万歳してるとこ、5列上『マジックショー』見返し射的作りのタブリエ着た二人、下『デザートブック』フライパンに流し込む ? 二人、6列上『マジックショー』マロンちゃんねちゃった ?! 下『マジックショー』結果オーライでぼーっとする二人、7列上、下、ちと思い出せずスマン。

 また、巨匠の絵筆や、準備稿のスケッチ、 未使用原画の入ったウィンドウもある 。くたくたの二人が未使用原画に腹這いになって覗き込んでるように見える のが楽しい。 嬉しいことにららぽーと横浜でかかっていた夫妻インタヴュービデオ映像がエンドレスで液晶画面に流れている。

 その向かいには今回一番力の入っていそうな「テディのウェディング」ジオラマ。全体が教会の形のハコで、外には特大のピンクのリース がかかっている。勿論中心にリサMとガスMだ。中の中央には結婚式を挙げる熊カップル、そして祝福する神父は眼鏡の熊。参列者は勿論熊熊熊。だけど、最後列にマフラーの色がちゃんと違うリサパパ・リサママ、ガスパパ・ガスママの姿 !! また天井階の聖歌隊とオルガン弾きの柵にはエンジェルリサ 2人くっついてるよ。実はもう1人エンジェルリサがいたのだが、ガスママの隣に寝ていた。はじめリラちゃんかと思ったが、場所的に不自然なので、上にいたエンジェルが落っこちたのではないかとさえ思ったが、それにしても落ち方がうますぎるからやっぱりこの位置に天使が降り立ったのだろうか。真打はリサSとガスパールSのパティシエだ 。最後列反対側にはウェディングケーキを取巻いて二人がケーキへらをふるっていた。似合うねえ。因みにこのリサは左利きだ。ペネロペとドゥードゥーも何故かいたよ。 ケーキの天辺にはウェディングテディ・・・・・・だけでなくリサとガスもフィギュアで立ってる。なんでだーお邪魔虫ー。デシャバリストの乱っ ! ま、いずれにしても可愛いから許してつかーさい。フィギュアはユージンのカプセル「出会い」の形に見えた。熊たちは部分的に動くよ。主役のウェディング熊二人とか、前の方にいる参列者熊とか、聖歌隊とか。歌まで聞こえる。

 次。角にはフォトコーナーだ。特大くらいのリサとガスが椅子に座って『レストラン』でのピエロパフェとお茶を前にすましてる。両隣に同じ椅子があり、訪問者が腰掛けて写真に撮ってもらえるようになっている。背景は何故かリュクサンブール公園ぽかったのだが(本当はノルマンディーの海辺の筈)・・・・・・。ちゃんと写真撮影用にスポットライトも当ててあるよ。

 さて角を曲った壁面次は2006年クリスマス阪急のケーキ作りを簡単にしたようなジオラマ。 リサだけ動く。 小物も阪急のウィンドウに似ていたから、きっと製作者が同じなんじゃないかな ?

 隣は枠が緑で、『クリスマスの贈り物』表紙絵風。 ガスが贈り物の黄色いリボンを引っ張っている動作が動く。

 その次はMサイズの二人で、MOE2006年クリスマスの描き下ろしだ。 橇に乗った二人と二頭のとなかい、眼下にはパリの街明かりというところが凝っている。 橇が動くよ。

 一旦そこでハコが切れて、クリスマスツリーの前で椅子に座るLサイズの二人がいる。 サンタ帽があったかそ。ツリーにぶら下がっているのはこれまで出たミニミニリサガス&ペネロペのクリスマスオーナメント色々だ。

 続き。2006年の『冬のセーヌ』メインテーマ。 二人がデルフィーヌ伯母さんにケーキを届けようとして渡るのはトゥールネル橋だったのだ。背景のノートルダム寺院裏側とか、阪急の再利用なのかな ? いやいや、それにしてはサイズが大きいし。新作か。

 その隣が2004年のテーマ『デパートの一日』の、ギャルリ・ラファイエットを背景にしたデルフィーヌ伯母さんと二人。 伯母さんがM、二人がSで表現されているみたいだ。伯母さんのマフラーはちゃんと黄色だったよ。ここでまた角だ。

 アンケートを書く用の机と椅子があるんだけど、その隣に海辺の長靴を履いた二人Lサイズがまたまた座っている 。机の上方には布用スタンプ押して手作りしたらしい生成り帆布のバッグにSサイズの二人がすっぽり入ってかかっている。

 はい、それではその向かい側ね。 戻って来ましょう。嬉しいことに、巨匠自ら製作の「リサのおうち」紙製模型が来ていた ! 青いサントゥル・ポンピドゥのチューブの上がぱっこり剥がしてあって中が見えるように設定されている。 で、滑り台が二つもあるのはっけんだ。一つは勿論リサのトラックベッドのだけど、もう一つの方が大きくて、うちの中の中心を通る太いものだった。これは決定稿では見られないものだと思うけど、ミニミニリサがその上を滑ってる。その下でミニミニガスが待ち構えている。たのしそー !!

 その左。『ガスパール病院にて』で、手術後贈り物を貰う直前の場面。ベッドの上に起きてるんだけど患者着を着ているのでマフラーが脇のテーブルに置いてある芸の細かさ。 ガスのパパとママが(レーシングカーの入った(ぷっ !))大きな赤い箱を用意して来ている。

 その左。『リサの妹』で、みんなが帰った後そっとリラちゃんを覗き込んでいるところ。表紙絵の反対から覗き込んでる角度である。

 蛇行して裏行ってみましょう。『ピクニック』でパスケースやコインケースなど商品化されているメジャーな場面。ルイーズと三人のところだ。ママの作ったバゲットサンドなど小物がまた凝っている。 阪急のジオラマ製作者な香りがするぞ。

 隣は『リサ列車に乗る』で、 パパが荷物とリラちゃん運び、ママがヴィクトリアとリサをカートに乗せて運び、 の駅での場面。リサとヴィクトリアの大きさは特注ぽい。でも、リラちゃんが赤マフラーしてたので 既製品の流用だろう。リサの傘とかラケットとか入った緑のバッグには紐まではかかってなかった。

 そのまた左。『マジックショー』で大失敗の場面。 リサの衣裳は布製で、わたくしの作ったものと似ているのだが、帽子だけは紙製でちょっと角度が鋭過ぎる感じがした。あと、ガスがテーブルの下に隠れているのがばれるのはクロスが全体的に短かったからだよね。何故かガスの頭のところだけ短いよ。 マロンちゃんはプロポーションがちょっと小さ過ぎたかな。顔も似ていない。全体として雰囲気はいいけど。

 あとはペネロペに続く。 こちらも原画が来ていたよ。 しかけ絵本のからくり製作過程スケッチとかも。

 この先はミュージアムショップへ続く渡り廊下・・・・・・というところで、観葉植物の陰にまたまた隠れてる二人とペネロペはっけん。 全く油断も隙もないんだから
 !

 ミュージアムショップへはミュージアムに入らなくても外の階段から行ける。主にテディのグッズだけど今の会期中はリサガスとペネロペものもいっぱいだ。わたくしが初めて実物を見るのはクロバー製布用スタンプだけで、あとは殆ど持っているか、これから買う予定のものだったけど、随所にこちらのスタッフの方々の愛情が感じられた。商品紹介のポップに、ちょっとした使い道のアイディアとか、応用の仕方とか、或いは実際に布巾着にスタンプを押し、その上に刺繍した作品などぶら下げてあったりして、感心した。こういうところが普通のショップと違うところなのだ。イベント限定品のあぶらとり紙とか革製パスケースなんかもあったよ。で、わたくしが唯一目当てにして来たオリジナルリサガスクッキーだけが見当たらない。おかしいなあ、売り切れかなあ、賞味期限切れで下げたのかなあ・・・・・・などと思いつつ階段を降りていくと、おお、そうだ、この下はティールームだし。ショップからも続いていたわけだね。 踊り場に小さなテーブルがあって、クロスが一昔前のタイプのリサガス(ピンク)ちらし柄だった。お客さんは何とガスM 何故かテディを子供のように小脇に抱えているぞ。

 それで階段を降り切ったところがティールームの中側入口だ。あったー。 お目当てのリサガスクッキー。4つ入って420円也。 たかっ。でもちゃんとコスモマーチャンダイズィングのライセンスシールが貼ってあるから巨匠に収益が少しは行くんだね。良かった。

 そこで休憩だ。 デザートめにゅうは4種類ほどで、そのうちの一つ「デカプリン」は限定数しかない。まあ閑期だし、ありついたよ。 紅茶やジュース類は色々。 お値段ほぼ皆同じで500+税くらいだ。ミュージアム入館者には100円割引券がついてくるから、やはり先に一回り見てからティールームに行った方がいいよ。

 そんなことより、すごーく感心したのはテーブルの随所にコスプレしたぬいぐるみLが座っていたことである。うわーっうわーっこういうところがここならではだねーっ
 !! それで、わたくしは窓際で明るいテーブルのシェフリサたんの隣に吸い寄せられてしまった。 へへへ。芸が細かいのはこれにとどまらず、何とシェフ帽にリサガスの布用スタンプが押してあった。

 ほかに居たのは、勿論シェフガスと、 リサママ(でもマフラーは赤だからリサかな)がリラちゃんだっこしてるのと、 ペネロペと、当然テディ。

 子供用椅子が脇に二つばかり置いてあったけど、そのクッションが見たことも無いリサガス柄でまたびっくりだ。 わたくしが認識し始めた2006年以前に出て、そしてもう生産終了したものなんだろうね。ということはやっぱりこちらの館主さんはリサガスのファンなんだろうか。

 食器がみんなこちらのオリジナルで熊の意匠が凝らしてある。凄いね。これらはレジ横で買って帰ることもできるよ。テディベアのクッキーなんかも色々あって、まとめてクレジットカード払いもできる。荷物がかさばっても車で来てるヒトはいいかもね。

 ふうー。一休みしてからミュージアムに再入場し、閉館までいた。いつまででも座っていたかった。建物も新しくて綺麗だし、メンテナンスに相当お金がかかりそうな感じ(←シャチョーな大人の勘ぐり)。冬場は入場者が少なくて大丈夫なのかなあ、などと余計な心配してしまった。
 帰りのタクシーはフリーダイヤルで呼べるよ。また是非会期中に再訪問したいところだ。

 心残りと言えば、これらのジオラマを製作している裏方さんたちのお名前がわからないことだ。阪急のは京都の工房ということとやや年配
 ? の味のある職人顔したおじさまが作っていることは(マカロンさん提供(アリガトー !))テレビニュースで知っていた。だけど、同じ方々なのかな ?

(2008/2/7/jeudi
)

告知記事

おまけ: 桃さまのステキな写真のブログ「OL奮闘日記」→クリスマスの頃の様子がわかるよ。イテミテ。



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