リサとガスパールの ひみつ基地

松屋銀座「リサとガスパール&ペネロペ展」(2007/03/17/samedi)


 2007/03/14から始まった過去最大規模の展覧会!! いやー凄い混雑でしたな。意外にもおぢーちゃんおばーちゃん、おぢさんおばさんが多かった。子供は未就学児ばかりで「早く出たいよー」などと罰当たりなことを言っておる。

 公式ウェブサイトはこちら! ここずっと残して欲しいなあ。
松屋銀座「リサとガスパール&ペネロペ展」(現在閉鎖・泣)
音が出るから注意。

 丁度着ぐるみイヴェントの日に行けたのでちらっと画像のせとこ。正面からだとほかのお客さんもおさまることになってしまい、写せないのでご了承を。

 
握手会てゆか撮影会の至近距離を激写!


 入口すぐの「二人の思い出」6分は映画風にパリの街と実際の絵をオーバーラップさせたもの。これも凄く楽しいんだけど、入ってすぐなので混雑しちゃってねえ。青地に黄色の大きな水玉のソファに特大ぬいぐるみの二人が座って見ている。カウントダウンから始まり、パリのお馴染みサントゥル・ポンピドゥ、ヴォージュ広場、実は『レストラン』の舞台だったノルマンディーの海岸、そしてまたパリへ。作者夫妻が歩いたあとにリサとガスパールの場面が。ヴォージュ広場の噴水で終わる。


 さて会場中ほどへ。初めて原画と対峙した時の感激はもう流石に味わえないけど、いいなあ、凄いなあ、この絵具の盛り上がりはやっぱり原画でないとね。一番好きな『妹』のパフェを前にぷん! としてるリサたんは今回来てなかった。梅田で見納め。でも、ジャングルのポール伯父さんと一緒の場面は沢山来ていた。珍しい。

『日本に来る』は今回の目玉かと。コアなファンにはスケッチやダミーも激嬉しい。何と、フクシマさんは準備稿では「シブヤさんM.Shibuya」だった! ひょっとして地名をあてずっぽに使ってるの? それと、リサたんたちが泊まったホテルは東京では赤坂だ。シェラトンかな? 蒲団にダイビングしている場面のスケッチ下に書いてあるよ。
(追記・マカロンさん情報2008/03/12)何と夫妻の泊まったのはこのホテルだったあ!! HOTEL AVANSHELLだっ。ここの「和」のページを見てみたまい。納得するぞ。マカロンさん有難う!!

 もうMOEで発表されたけど、京都で訪れたのは詩仙堂と金閣寺ね。

 このページには来ていた原画の商品をいくつか貼っておくことにする。


 こたびの企画で一番感心したのは会場中ほどの「アトリエコーナー」だった。パリの仕事場から借りて来たらしい背景ファイルやベビーベッドを利用したソファ、壁に幾つも貼られた製作中の作品がなかなかそれらしい雰囲気だ。パレットだけは嘘臭かったけど。だって色数が少ないもんね。
 イーゼルに立てられた大きなキャンバスが、何とスクリーンの役を果たす。プロジェクターで上からハレンスレーベンの描画の様子が淡々と映し出されている。最初のうちは仔猫ミョゾティスを抱っこするリサには目が入っていなかった。おお、この絵は梅田で原画即売していた、あの時あったあれではないかと思いつつ見入っていると、巨匠はいとも簡単に黒っぽい絵具で、すっ、とリサに目を入れた。それも、顔の曲線を表現するようにまん丸の目ではないのである。そしてリサの隣にある本には筆の余りですっすっと影をつける。本が立体的になる。更にまた余りでリサの影をつける。はあー・・・・・・作品誕生の場面を赤裸々に、惜しげもなく。これだけでもファンには凄く有難い目撃の経験だけど、更に!

 右側の壁面に作品として写っていた『退屈な一日』表紙絵の中が何やらむずむず動き出し、錯覚? と思っていたら・・・・・・あれれやっぱり動いてる! 巨匠が絵を描き続けている一方で、退屈顔のリサは窓から飛び出した! 他の絵は「うみべ」だったり「出会い」だったりするのだが、その上をとび越してリサは跳ね回る。そのうちガスも窓から飛び降りてリサを追いかける。ガスが跳ねて触ると、壁にあった自分たちの絵は赤や青の絵具一色に変わってしまう。一方のリサは巨匠のアトリエの中に紛れ込み、筆立てやファイルの後ろをかくれんぼだ。

 ついにガスがアトリエに辿り着くと、筆を持って何とアトリエごと赤い絵具で塗りつぶしてしまう! もう一段スュールな世界の始まり。
 塗りつぶした赤の上を、ガスは縦横無尽。河馬が泳いで横切ったと思ったらリサがスケートボードで斜めに。音楽がミソドミラドファー・・・に変わって背景は青に。ガスはビート板で泳ぐ。リサは浮いてる。『ジャングル』の見返しページのプールで浮いてるところだ。

 最後に、またキャンバスがアトリエ風景に戻ると、奥からアンヌ夫人が出て来るところ。跳ね回っていた二人は元通りの絵に納まって静かに終わる。全部で7分。・・・・・・いやー、これ、唸ったよ。凄い作品である。二人のポーズを原画から上手いこと切り抜いて、丁度それらしい動きになるように編集してあるのだ。作品をよく読みこんでいなければどこにどんなポーズがあったかなんて覚えられないだろうし、またつなげ方が上手いのだ。わたくしはどのポーズがどの本の何の場面か勿論全部判ったけど、つまりそのくらいのコアな情熱ある人がこの作品をコラージュしたのだ。そういう人が居る、ということ自体とても嬉しくなってしまった。



 出口付近には「ゲオルグとアン」インタヴュー13分があり、ゆったりと椅子が並べてある。ファンには嬉しい制作秘話が満載。巨匠は最早すっかりパリジャンで静かにフランス語を操る。あの夫人への贈り物「赤い手帳」に描いた絵は一枚ではなく、見出しページがみんなそうだったのだ。
 また当然グットマンはフランス人らしい話し方で、リサのことをやっぱり「リザ」と発音していた。笑い方が鼻に抜けて何だかギャルみたいだった。意外。
 13分という長さだけあって随分色々なことを伝えてくれている。見応え聞き応え一杯。ビデオ全部繋げてDVDで出してもらいたいなあ。



 そして、ゲットーな数々の先行販売品・会場限定品。会計がこれまた凄い混雑。会場をはみ出し、宝石売り場をかすめ、階段へ。そのまた階段が二階分下までとぐろだよ! それでも、万難排して手に入れるほどの珍しいものや先行・会場限定の品が実に沢山あった。



バビのチョコレートがけウェハース。これは後から地下へ行ってバビで直接買ったもの。2枚組で1260円也! ごりやくやいかに?
因みに、ケーキは本日分もう終わり。ざんねーん。

 
フルーツゼリーアセロラ/レモン     いちご/マスカット

  
フィンガーチョコレート缶2種類
一緒に写ってるのは上のゼリー中身ね。


ちょっと前までのデザインを縮めたみたいな可愛いペン。
学研の携帯ストラップペン6種類


帰り際、ちょっと休んでパフェするのももう恒例ざんす。
ついでに蓮の花な曼荼羅風に配置。ありがたやー。
コースター50枚入り、2種類


リサたん飴、コーヒー味とミルク味が新たに加わったよ。
沢山買い物したのでオリジナルビニールバッグを品数分つけて下さった! この絵は以前からよく見かけるけど、立場が何故か逆である。なんでガスパールがリサにマフラー結んでるの?


図録\1,890-。こういうものは一般の書店では手に入らないから後々のことを考えて買っておこう。


邦題『イザベルと天使』。こちらは原典でソランジュですよ。まったく、ちひろっちの訳と来たら・・・・・・丁度前日に邦訳あげちゃったところ。よかった(のか?)。



第二回進軍(2007/03/23/vendredi)


二回目に行った時は着ぐるみの居たところに二人と一匹が移動していた。また、中で上映されているインタヴュー13分のスクリーン左右に特大リサガスぬいぐるみが移動していて、更にロープが張られていた。


レストラン柄新しいTシャツ先行販売。野菜ばっかりでヤダナの場面。


そしてハレンスレーベン巨匠の新作『赤頭巾ちゃん』。2006年9月に出たばかり。


二度目にやっとゲットーなデメルのケーキ。この箱がいいよね。


中はダークでないチョコレートケーキ。見かけほど重くなく、またそれほど甘くない。なぜヴァイオリンが乗ってるかというと、多分ウィーンの店だから・・・・・・だと思う。



第三回進軍(2007/03/26/lundi)

 つまり、最終日である。金曜見納めのつもりだったのになんでまたまた行ったのかというと、これがなあ・・・・・・わたくしの弟子筋から終了前日今更招待券を5枚も貰ってしまったのである!! うわ。こんなことなら前売り券買う前に献上してくれよ弟子! などと罰当たりなことは言うまい(言ってるが)。その場でほかの弟子にお裾分けしたが、やっぱり運命だったのだと思い、有難く最終日に消費した。

 しかし、これが行って良かったのである。展示品の微妙な配置変えがあったり、前回までに気づかなかったグッズがあったり。


 チケットぴあで買うと、あの可愛いうみべの絵柄の入場券でなく、味も素っ気も無い文字だけである。だから、当日券買ってでも記念に残したいなあ、とコレクターなことを朧に考えていた矢先。来るべき所には来る運命なんだよ。

 読売新聞の記事パネルは入場して比較的すぐのところの角に移動、以前それのあった「その他の作品」に近いところに作者夫妻のプロフィルパネルが。柱の影側で見づらい位置だったから、誰でももう知ってるような二人のことは軽く見られたのかな。確かに読売新聞の記事は欲しいと思ったよ。インタヴュービデオの要約なのだ。

 下4つは前回までに素通りしてしまっていたか、今回新たに入っていたかのグッズ。


MOE4月号で初めて見た貯金箱。赤くて大きくて『出会い』モチーフなんだけど、本みたい。


ぎょぎょ! 印鑑スタンドである。『デパートの一日』でもうユージンのフィギュアやサンアローのぬいぐるみで散々出ているながら、ポーズがちょっとオリジナル。

何より、このアイディアが凄いよね。これなら玄関に置きっ放しにしといても危なくないね。だって、誰も可愛い置物からはんこが出て来るなんて思わないでしょ。


これはアクセサリーホルダー。意外にもガスたんだけ。やはりユージンのフィギュアとべネリックのプチコレクションで出ている場面。浮き輪の真ん中の窪みに置いてねということらしい。どれも箱が可愛いでしょ。特に、サーフィンボードの上で昼寝するガスたんの場面を箱にあしらうなんて珍しい。


昨年末梅田阪急でクリスマスイヴェントやった頃に丁度出始めた『ピクニック』最終場面のポーチ。あの場では筒状のペン入れに丁度いいサイズと煙草の入るくらいのサイズのしか買わなかったんだけど、帰り際にこれみつけて、しまったと思ったのだ。小さい方は何とリサとルイーズだけで切れていてガスパールが写っていない(泣)。3ヶ月ののちリベンジだ。フロッピーディスク入れよっと。


会場限定品の巾着。『レストラン』のうみべ柄(今回の小ポスターテーマ)もあったけど、もう散々この柄のものを持っているので『日本へ行く』柄だけにしとく。やはり限定品にはみんな弱いみたいだね。

一回目にはあった『出会い』喧嘩モチーフ刺繍の青いミニタオルとか

「エッフェル塔」モチーフ刺繍の青とピンクなど、綺麗にはけていた。実は、17日でさえもう無くなっていた限定富士山タオルがあったらしいのだ。よそ様の記事で見たんだけど。幻だねえ。


 7F遊びのギャラリーでは19日(月)まで即売用原画を展示していたが、残念なことに売れてしまったものはもう下げ、売れていないものだけ展示会場の方へ持ってきて一緒に売っていた。二回目の時は梅田にあったスカーフリサがやはり売れ残ったらしく、ここへ持ってきてやっと売れたみたい。スカーフがピンクでなくて赤地に黄色い小花柄のね。

 最終日の今日は木の上のポーリーヌ 習作、ペネロペとおともだち、象とペネロペの3点。



 さて、握手会を正面から激写できた方の貴重な映像が入っているウェブログを検索、お願いしてここにリンクさせて頂くことにする。様子がとてもよく分かるよ。
Nonsense「リサとガスパールとペネロペ」(河咲イズミ(姉)様)
レイカと海と王国「可愛い子に会った」(橘レイカ(妹)様)

また、貴重な初日早々の写真が見られるのはこちら
帰ってきた!? 「いぶいぶ日記」「『リサとガスパール&ペネロペ展』に行ってきました」(ぼっこしだいく様)

かわいい漫画レポートはこちら! 珍しい。
ねこ御飯、大盛り! 「リサガス展」(猫様)(現在閉鎖・泣)

そして、新たにリサガス教徒になってしまいそうな絵画界のお方・・・・・・
弐代目・青い日記帳「リサとガスパール&ペネロペ展」(Tak様)
恐縮。Takさんはわざわざこちらのウェブログにトラックバック飛ばして下さり、追記で紹介して下さってるよ。ありがたやー。
リサとガスパールまた日本へ来る

着ぐるみの写真がはっきり見られるところをもうひとつ
PAPASODA blog!「リサとガスパールに会いに行く」(PAPA007_様)



 最後になるが、私事を。展覧会初日14日は先日亡くなった恩師を偲ぶ旅に出ていたため、こちらには間に合わなかった。翌日はその帰途で当基地おなじみマカロンさんが神戸をご案内下すった。リアルさんぽ「リサとガスパールまた日本に来る」シリーズ終盤はマカロンさんのお陰様で撮れた。そこで、ささやかながらこのページはマカロンさんに捧げようと思う。有難うマカロンさん! いつもご親切にいたみいります。
 追記・マカロンさんは2008年3月、八尾に巡って来たこの展覧会にもまたお出かけになり、くだんのホテル名を検索で突き止めて下さったのである。重ねて有難うマカロンさん!(2008/03/14/vendredi)



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