リサとガスパールの ひみつ基地

La maison
おうちにあるものどんなもの




 続いてインテリア本。これは本当に目に楽しく、また読んで楽しい本である。台所で使う水切り籠des passoires(複数・女性名詞、以後pl、fと表記)は最近やっと日本にも入って来たが、フランスのはこういうプロヴァンス風のが普通だ。洒落ているね。

 中でも秀逸なのが「une balance」。リサが体重計の上でおっとっとな姿勢を取っているが、二重の意味が込められているのに気づいただろうか? 当然、秤のことをバランスと呼んでいる。重さを量る道具は、かつてはすべからく天秤だったからだ。そして、もう一つの意味はリサが平衡をとろうとしている行為。実際のフランス語では我々の使うバランスという言葉をエキリーブルequilibreと言う。しかし、類語であることには変わりない。
 このポーズがまたかわいいねー。激萌えー。そんなに体重の気になるお年頃でもなかろうに。

 「une couverture」掛け布、にも二重の意味がある。ガスパールが隠れて中で本を見ているよ。さてはえろ本?! カムフラージュ、という意味をかけている。

 最後の「un reveil」がしめくくりに相応しい。おやすみー。リサの寝ている閉じた目が、起きてる時の小悪魔ぶりを相殺して何でも許せてしまう。

2006/04/12/mercredi






libres



inserted by FC2 system